限界はない…人生はとても短いのだから、1日たりとも無駄にすることなどできない。
他人があなたに任せようとすることを引き受けるのではなく、自分に何ができるのかを知ることだ」
──ヴァージル・アブロー
2018年6月、ヴァージル・アブローがルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターとしての初コレクションを発表した瞬間から、ファッションは変化を遂げました。それも永遠に──
2021年11月28日の逝去以来、この先見の明を持つデザイナーについて綴られた初の書籍となる『Louis Vuitton: Virgil Abloh(ルイ・ヴィトン:ヴァージル・アブロー)』は、ファッションの歴史を変えたある1つの関係を証明するものです。メゾン ルイ・ヴィトンによる、メンズ アーティスティック・ディレクターへのヴァージル・アブローの起用──メゾン初のアフリカ系アメリカ人の抜擢──は、1つの瞬間と1つのムーブメントの両方を意味し、インクルージョン、ダイバーシティ、そしてエンパワーメントによって定義されるラグジュアリーにおける新時代の原点となったのです。アブローとたびたびコラボレーションを展開していたアンダース・クリスチャン・マッセン(Anders Christian Madsen)によって執筆された本書は、ランウェイの内外でさまざまな境界を打ち破るために生まれてきたヴァージルの、親密かつインサイダーなポートレートを提供。ヴァージルがルイ・ヴィトンで手掛けた8つのメンズ・コレクションとショーのそれぞれに1章ずつを割き、さらに限定版では、ヴァージルのスニーカーカタログをプラスした構成となっています。『オズの魔法使』やジェームズ・ボールドウィンから、90年代のヒップホップスタイルや、音楽シーンに強烈な影響を残した1969年のドラムソロなど、『Louis Vuitton: Virgil Abloh』は、豊かな文化的基準やストーリーに満ちた、他ではほとんど語られることのない特異な虹色の世界へと読者を深く誘います。320点を超える、驚くほどにアイコニックな画像と、NIGO®、ナオミ・キャンベル、ルカ・サバト、ケンダル・ジェンナー、キッド・カディといったヴァージルとごく親しい関係にあった個人らによる考察が収められた本書は、パートナーシップの決定的な記録と探求の書として、ドレスコードだけでなくボキャブラリーそのものを再定義するものであると言えるでしょう。
マッセンは、次のように述べています。「ファッションデザイナーとしての正式な訓練を受けたことはなく、また、履歴書に著名なメゾンの名も見られない黒人クリエイターとして、アブローは自分自身をハイファッションへの潜入者、つまり後に画期的な存在となる真のアウトサイダーと見なしていた」。
ヴァージル・アブロー自身の言葉、いわゆる「Abloh-isms」が散りばめられ、また、詳細なキャプションが添えられた本書を通して、読者は、ルイ・ヴィトンにおけるこのデザイナーの公私にわたるストーリーのあらゆる段階を読み解くことができます。例えば、写真家デュオイネス & ヴィノード(Inez & Vinoodh)によって撮影されたアブロー初の広告キャンペーン──2019年春夏コレクションのイエローブリックロードセーターのサンプルサイズを着用した3歳の女の子をフィーチャーしたもの──など、ルイ・ヴィトン在籍時のアブローの主要なハイライトをすべて掲載。そして、レインボーカラーに彩られたランウェイでゲストが座るセクションに対応したカラーのTシャツや、アブローの子供時代のアイドルのステージ衣装を想わせるグローブ、あるいは木製模型の飛行機といった、アブローならではの豊かなイマジネーションを駆使し、3次元のショーの招待状という形で見事に体現した限定版のオブジェについても語られています。
アンダース・クリスチャン・マッセンは、ファッションライターとして世界各地のさまざまなファッション誌に寄稿する一方で、2017年からは、イギリス版『Vogue』誌のファッション評論家を務めています。一流ファッションメゾンのコンサルタントを務める他、新たな才能の持ち主の発掘に専念する委員会のメンバーでもあります。デンマークで育った彼は、2009年にロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業し、『i-D Magazine』のファッションフィーチャーディレクターとしてキャリアをスタートさせました。マッセンは、2018年から2021年までヴァージル・アブローがルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターを務めていた期間中、ヴァージルとたびたびコラボレーションを重ねてきました。
アスリーヌ社とルイ・ヴィトンは、アスリーヌ・クラシック・コレクションの中でカバービジュアルが異なる2種のコレクティブルエディションとして本書をリリースします。1つは、マイアミで開催された、ルイ・ヴィトンの2022年春夏メンズ・コレクションのスピンオフショーで撮影されたイメージ。印象的な真っ赤なルイ・ヴィトンの熱気球に向かって元気いっぱいに走る幼い子供のイメージは、ヴァージルの作品における若さの重要性を象徴するものです。もう一方は、カルチャーアイコンでありアーティストでもあるレジー・ノウ(Reggieknow)によるカートゥーンアートワークをフィーチャー。同アーティストは、ヴァージルの2021年春夏メンズ・コレクションのために、今やカルト的な人気を誇るキャラクター──カラフルなアニメーションキャラクターたちが登場するムービー『The Adventures of Zooom with Friends(ズームと仲間たちの冒険)』──を描き下ろしました。ルイ・ヴィトンがランウェイで黒人アーティストとコラボレーションしたのは、この時が初めてのことでした。本書はまた、2021年春夏メンズ・コレクションでヴァージルが使用した輸送用の木箱をモチーフにしたコレクタブルなボックスに収められたアルティメット・コレクションとしても発売されます。このアルティメット版には、今年発売された「ルイ・ヴィトンとナイキによる『エア フォース 1』 by ヴァージル・アブロー」を含む、ヴァージルがルイ・ヴィトンのためにデザインしたすべてのスニーカーが集約された特別な別冊も付属しています。
著者:アンダース・クリスチャン・マッセン(Anders Christian Madsen)
クラシック版
サイズ:11.8インチ x 14.9 インチ – 30 cm x 38 cm|359ページ
収録画像数320点超|ハードカバー
ISBN 1:9781649801524|ISBN 2: 9781649801838|
価格:23,100円
アルティメット版
サイズ:17インチ x 16インチ – 47.4 cm x 39.6 cm|360ページ|
収録イラスト数350点|ISBN:9781649801517
価格:144,100円
シルクのクラムシェルに箔押し、カスタムカードボードパッケージ入り
英語語およびフランス語で出版。ルイ・ヴィトン ストアおよび公式サイトにて発売。尚、フランス語版は、公式サイトのみの取扱い。
アスリーヌ社について
1994年にプロスペール & マルティーヌ・アスリーヌがパリで創業したアスリーヌ社は、カルチャーを専門とした初のラグジュアリーブランドです。このブランドのストーリーは、創業者2人の経験豊かな目を通して、ビジュアルに富んだ物語や魅力的な語り口による新しく現代的な書籍スタイルを生み出したいという願いからはじまりました。それ以来、アスリーヌ社は、知識やカルチャー、旅への情熱に導かれるままに自らのビジョンを広げ、3つのメインコレクションのもとに1,700タイトルを出版し、さらに世界中で夢のようなプライベートライブラリーのキュレーションを手掛けてきました。また、この25年の間に、世界各地の著名な場所にインターナショナルなブティックをオープン。各ロケーションでは、自社の膨大な書籍コレクションと共に、独自のキュレーションによる稀少な書籍やオブジェが並べられ、完璧な「キャビネ・ド・キュリオジテ(驚異の部屋)」を実現しています。クリエイティブな才能や卓越したプロデューサーで構成される素晴らしいチームには、創業者2人の息子アレクサンドルも加わり、アスリーヌ社というブランドは、現在も真のラグジュアリーという概念を新たに構築し続けています。アスリーヌ社のコラボレーターのリストには、世界で最も尊敬されるアーティストや写真家、作家、デザイナーなどの名が連なり、その力を結集させたストーリーが紡がれています。現代パブリッシングをグローバルに再定義してきたアスリーヌ社は、これからも比類なきシグネチャーとなるスタイルやエレガントなサヴォアフェール(匠の技)を表現していきます。
【お問合せ先】
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
0120-00-1854
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