G-Star RAW 「The Art of RAW」ギリシャ人アーティスト、アテナ・グロンティ参加!
オランダに拠点を置くグローバル・デニム・ブランドの G-Star RAW が今春、新しいアート支援プラットフォーム「The Art of RAW」を発表しました。当プロジェクトでは、デニム生地を使用して、それぞれのデザイナーが自身のクラフツマンシップへの情熱を継続的に表現できるよう、支援しています。多数のアワードを受賞しているデザイナー、テウン・ズヴェッツ とのコラボレーションを皮切りに、2回目はギリシャ出身のアテナ・グロンティとの取り組みを発表しました。
アテナ・グロンティ プロフィール
1993年アテネ、ギリシャ生まれ。写真やイラストなど、あらゆるメディアを駆使し、作品を創り出していたアテナ・グロンティ。彼女は「布(テキスタイル)」と出会い、これこそが自分の世界観を表現する最適の手段であると確信します。祖母が裁縫師だったこともあり、幼少期より刺繍やミシンを使っていたため、テキスタイルは彼女にとってとても身近で懐かしさを感じさせるものでした。この経験が彼女の成長過程にとって重要な要素であり、後にアーティストとしてのキャリアをスタートさせる際にも、重要な役割を果たすことになります。
神話とモダニズムの融合
「The Art of RAW」のために、グロンティは「Ariadne’s Thread (アリアドネーの糸)」と題した作品をデニム生地のキルティングで制作しました。デニムの歴史と社会学的側面を研究し、デニムのさまざまな表情を大きなキルトで表現しました。
粗い部分から柔らかい部分、複雑なステッチや抽象的な形まで、「アリアドネーの糸」はこれらの逆説をひとつにまとめています。作品名は、クレタ島の王女が、愛する英雄を迷宮から脱出させるために糸を使った、というギリシャ神話からのインスピレーションです。グロンティにとって、この作品名は、彼女自身の糸を通じて、それを見る方々にデニムの豊かな歴史へ誘うことを意味しています。
「「アリアドネーの糸」はギリシャ神話からのインスピレーションです。小さい頃、父は私にギリシャ神話に関する、多くのおとぎ話を読み聞かせてくれました。私の糸から始まったこの作品を通して、デニムの豊かな歴史へと思いを馳せていただけたら嬉しいです。デニムは私にとってテキスタイルの水のようなもので、驚くべきものです。パラドックスが非常に多く、さまざまな形や状態に変化する、様々な可能性を秘めたものなのです」
– アテナ・グロンティ
未来の才能
G-Star RAWは、クリエイティブの限界を押し上げるための探求を続け、デニムの廃棄物とデッドストックを利用して、一連のアートオブジェを通じて若いクリエイティブとのコラボレーションを実施します。 G-Star RAWのコアである「デニム」素材をリサイクルする共同プロジェクトは毎月開催されます。今年は、ガラスの芸術、彫刻、美術など、複数の芸術的なアプローチが探求されます。次のデザイナーは レニー・シュテープ(Lenny Stöpp)です。
デニムには限界がない
G-Star RAW はデニムの無限の可能性を追求し続けます。ロックダウンの中、オランダ国立バレエ団のために制作された「RAW Denim tutu」をはじめ、長年にわたり、様々な抽象的なデニムアートが生み出されています。
オフィシャル画像は下記リンクよりダウンロード頂けます。
https://drive.google.com/drive/folders/1RSppfPb1KBki6B1dz0mpVLeVkI_J1_c3
アテナ・グロンティついて:
アテナ・グロンティ(Athena Gronti・1993生まれ)はギリシャ出身で現在、ロッテルダムを拠点に活動するデザイナーです。研究は彼女の創造プロセスの重要な部分であり、フェミニズムなどのトピックが主な役割を果たしています。彼女は深刻なテーマを詩的な芸術作品に変換し、並置を微妙な方法で表現をしています。
テウン・ズヴェッツについて:
テウン・ズヴェッツ(Teun Zwets・1992 年生まれ)は、オランダで活動する若手プロダクトデザイナーです。2020 年にデザインアカデミー・アイントホーフェンを卒業し、同年にカザーネ賞を受賞。彼の作品は、そのほとんどが廃材で、即興で制作されます。
G-Star RAW について:
1989 年以来、G-Star RAW はデニムデザインの限界を押し広げ、未来に対する独自のビジョンを明示し、先駆的なスタイルを通じてストリートに「ラグジュアリーデニム」を導入してきました。『ハードコア・デニム』という、デニムに対するこだわりを表現するという理念とデニムに限界はないという強い信念のもと、ジースターは、細部に至るまでそのクラフツマンシップを発揮し、デニムを別次元にまで昇華しています。革新性、持続性そして創造性をコアとし、人と地球に敬意を払いながら、常に次世代デニムを追求しています。
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