音楽、ファッション、アート。異なるカルチャーを自在につなぎ、新しいスタイルを生み出してきたファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)。


音楽プロデューサーとして世界的なヒットを生み出す一方、ファッションシーンでも大きな存在感を放つ彼は、いまや単なるアーティストの枠を超えたクリエイターです。
そんなファレルと「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」によるコラボレーションモデルから、新たなカラーが登場する。
今回は新作スニーカーの情報とともに、ファレル・ウィリアムスが築いてきた音楽とファッションの関係に注目してみたい。
ファレル・ウィリアムスとは何者なのか?
1973年、アメリカ・バージニアビーチ生まれのファレル・ウィリアムス。
彼の名前を音楽シーンに広く知らしめたのが、プロデューサーのチャド・ヒューゴと結成した制作ユニット「ザ・ネプチューンズ(The Neptunes)」だ。

ヒップホップやR&Bをベースに、独特のリズムと先鋭的なサウンドを生み出し、数多くのアーティストの楽曲を手掛けてきた。
さらに、自身が参加するバンド「N.E.R.D.」では、ヒップホップにロックやファンクなどの要素を融合。ジャンルにとらわれない音楽性で、2000年代の音楽シーンに独自の存在感を放っていました。
ソロアーティストとしても活躍し、世界的なヒット曲「Happy」は、彼の名前を音楽ファン以外にも広く浸透させた代表作のひとつだ。
ファレルの魅力は、単にヒット曲を生み出す才能だけではない。
音楽、ファッション、アートといった異なる分野を横断し、それぞれのカルチャーに新しい視点を持ち込んできたことにあると思う。
ストリートカルチャーからラグジュアリーファッションへ
ファレルのクリエイティビティを語るうえで、ファッションは欠かせない要素だ。
2003年には、日本のファッションシーンとも深い関わりを持つNIGO®とともに「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(Billionaire Boys Club)」を設立。


ストリートウェアをベースに、ポップカルチャーやグラフィック、ラグジュアリーな感覚を取り入れたスタイルを打ち出してきた。
ヒップホップアーティストがファッションに影響を与えることは珍しくない。しかし、ファレルは自身のスタイルを発信するだけでなく、ブランドづくりやデザインを通して、カルチャーそのものを形にしてきたクリエイターでもある。
そして2023年、フランスのラグジュアリーブランド「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任。
ストリートカルチャーを知り尽くしたアーティストが、伝統あるメゾンのメンズウェアを手掛けるという出来事は、ファッション業界でも大きな注目を集めた。
ストリートとラグジュアリー。かつては異なる世界として語られることもあった両者を、ファレルは自身の感覚でつないでいる。
「アディダス オリジナルス」とファレルのコラボレーション

今回注目したいのが、「アディダス オリジナルス」とファレル・ウィリアムスによるコラボレーションモデル「バージニア アディスター ジェリーフィッシュ(VIRGINIA ADISTAR JELLYFISH)」だ。
2026年10月24日、新色となるレッドとストームの2色が発売される。
価格は各4万9500円。
このモデルの特徴は、一般的なランニングシューズとは異なる、存在感のあるシルエットにある。

クラゲの動きを思わせる流線形のミッドソールに、エンジニアードメッシュのアッパー、立体的なケージ構造を組み合わせたデザイン。さらに、暗闇で光を放つ蓄光ディテールが、独特の立体感を引き立てる。
スポーツシューズとしての機能性を土台にしながら、未来的な造形を取り入れた一足だ。
今回の新色はレッドとストーム。カラーの違いによって、同じ特徴的なフォルムでも異なる印象を楽しめそうだ。
販売は「アディダス オリジナルス」フラッグシップストア 原宿、公式アプリおよび一部取扱店舗で実施。公式アプリでの販売は抽選制で、応募受付は10月24日22時30分までと案内されている。
※販売方法や在庫状況などの最新情報は、アディダス公式の案内を確認してほしい。
スニーカーは、カルチャーを表現するアイテム
スニーカーは、もともとスポーツのための道具だった。
しかし、ヒップホップやダンス、スケートボードなどのストリートカルチャーと結びつくことで、ファッションや自己表現を象徴する存在へと変化してきた。
アーティストが着用したモデルが注目を集めたり、ブランドとのコラボレーションによって新しいデザインが生まれたりするのも、スニーカーがカルチャーと密接につながっているからだろう。
ファレルの活動も、その流れのなかで捉えることができる。
音楽で培った感覚をファッションへと広げ、さらにデザインやブランドづくりへとつなげていく。今回の「バージニア アディスター ジェリーフィッシュ」も、そうした活動の一端として興味深い。
もちろん、スニーカーの価値は知名度や価格だけで決まるものではない。
シルエットやカラー、スタイリングとの相性など、自分なりの視点で楽しむこともファッションの醍醐味だ。
O.L.D.T.P.P (オールドタウンペーパー的ポイント)
ファレル・ウィリアムスという名前を聞くと、音楽プロデューサーやアーティストとしての姿を思い浮かべる人も多いはず。
しかし、彼の活動を追っていくと、音楽とファッションは決して別々のものではないと感じる。
ヒップホップからストリートウェアへ。そしてラグジュアリーブランドのクリエイションへ。
ファレルは、自分が影響を受けてきたカルチャーを大切にしながら、異なる世界をつなぎ、新しい表現へと変えてきた。
今回の「バージニア アディスター ジェリーフィッシュ」も、そんな彼のクリエイティブな活動に触れるきっかけになる一足だ。
個人的には、スニーカーを選ぶとき、単に人気があるかどうかだけでなく、そのデザインの背景や、どんなカルチャーとつながっているのかにも注目しています。
音楽を聴き、ファッションを楽しみ、その背景にあるストーリーを知る。
そんな楽しみ方も、ストリートカルチャーの面白さではないだろうか。
ファレル・ウィリアムスが次にどんなカルチャーをつないでいくのか。これからの活動にも注目したい。音楽とファッション、その両方から彼のクリエイティビティを追いかけていきたいですね。

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