- 清水慶三が生み出した、アメリカンカルチャーと“違和感”を纏うブランド
- NEEDLESとはどんなブランドなのか?
- 普通のアメリカンカジュアルでは終わらせない
- NEEDLESを象徴する“パピヨン”の存在
- ストリートシーンでも定番になったトラックパンツ
- 古着を“再構築”する REBUILD by NEEDLES
- ブルックス ブラザーズとの初コラボで見えたNEEDLESの本質
- モヘア、アーガイル、コーデュロイ。すべてがNEEDLESになる
- なぜNEEDLESは長く愛され続けるのか?
- O.L.D.T.P.P (オールドタウンペーパー的ポイント)
- NEEDLES × BROOKS BROTHERS コレクション情報
- ブランド情報
- 新潟でNEEDLESを買うなら。老舗セレクトショップ「MAPS」へ
清水慶三が生み出した、アメリカンカルチャーと“違和感”を纏うブランド
ファッションの世界には、一目見ただけで「このブランドだ」と分かる服がある。
紫色の蝶。
サイドに走るライン。
どこか懐かしいのに、普通のアメカジではない。スポーツウェアのようでありながら、妙に妖艶。
そんな独特の存在感を放つブランドが、〈NEEDLES/ニードルズ〉だ。

近年はトラックパンツを中心に、ストリート、ファッション、音楽シーンまで幅広い層から支持を集めている。しかし、NEEDLESの魅力は単純に「流行っているブランド」という言葉だけでは説明できない。
その服の奥には、アメリカンカルチャーへの深い愛情と、ヴィンテージへの造詣、そして既存のファッションのルールをそのまま受け入れない“ひねり”が存在している。
今回は、そんなNEEDLESというブランドの魅力を改めて掘り下げてみたい。
NEEDLESとはどんなブランドなのか?
NEEDLESを立ち上げたのは、〈NEPENTHES/ネペンテス〉の創業者でもある清水慶三。
1958年に山梨県で生まれ、文化服装学院を卒業後、セレクトショップなどで経験を積み、1988年にNEPENTHESを創業。そして1995年、自身の世界観をより直接的に表現するブランドとしてNEEDLESをスタートさせた。
NEEDLESの大きな特徴は、単に新しいデザインを生み出すのではなく、過去に存在した服やカルチャーを独自の視点で組み合わせ、新しいものとして提示することにある。
アメリカンカジュアル。
ワークウェア。
ミリタリー。
スポーツウェア。
そしてヴィンテージ。
一見すると男らしく、無骨なジャンルばかりだ。しかしNEEDLESは、それらをそのまま再現することはない。
そこに独特のカラーリング、ゆったりとしたシルエット、刺しゅう、そして少しクセのあるディテールを加える。
結果として生まれるのが、「アメカジなのにアメカジだけではない」服だ。
普通のアメリカンカジュアルでは終わらせない
NEEDLESの服を見ていると、どこか「違和感」がある。
例えば、クラシックなジャケットなのにサイズ感が独特だったり、スポーツウェアのようなアイテムに妖艶なカラーリングを採用したり。
男らしいワークウェアをベースにしながら、どこか中性的な雰囲気を感じさせる。
この絶妙なバランスこそがNEEDLESの魅力だと思う。
古着好きなら分かると思うが、ヴィンテージショップで服を探していると、「なぜか気になる服」に出会うことがある。
有名ブランドだからではない。
流行っているからでもない。
少し変わった柄、妙にいいシルエット、説明はできないけれど気になる。
NEEDLESの服には、そんな古着屋で偶然見つけた一点モノのような魅力がある。
もちろん実際には現代のブランドとして計算されたデザインなのだが、その完成度の高さが「新品なのにヴィンテージのような空気」を作り出している。
NEEDLESを象徴する“パピヨン”の存在

NEEDLESを語る上で欠かせないのが、ブランドを象徴する蝶のモチーフ。
通称「パピヨン」と呼ばれるこのデザインは、現在のNEEDLESを代表するアイコンとなっている。
トラックパンツやジャケット、シャツなど、さまざまなアイテムに登場するパピヨン。
シンプルなブランドロゴとは違い、どこかミステリアスで妖艶な雰囲気を持っている。
NEEDLESというブランド自体が持つ、
「男らしさ」
「スポーツ」
「ヴィンテージ」
「エレガンス」
「違和感」
といった複数の要素を、この蝶のモチーフが象徴しているようにも感じる。
現在では、パピヨンを見るだけで「NEEDLESだ」と分かる人も多いだろう。
それだけ強力なブランドアイコンを作り上げたことも、NEEDLESのすごさのひとつだ。
ストリートシーンでも定番になったトラックパンツ
NEEDLESと聞いて、最初にトラックパンツを思い浮かべる人も多いはずだ。
スポーツウェアを思わせるジャージ素材。
サイドライン。
そしてパピヨンの刺しゅう。
一見すると非常にシンプルなアイテムだが、NEEDLESのトラックパンツには独特の存在感がある。
一般的なスポーツブランドのジャージとは違い、シルエットやカラーリングによって、ファッションアイテムとして成立させている。
スニーカーと合わせればストリートスタイル。
革靴と合わせればモード寄り。
ジャケットと組み合わせれば、スポーツとクラシックが混ざり合う。
一本のパンツなのに、スタイリングによってまったく違う表情を見せてくれる。
これもまた、NEEDLESらしい。
ジャンルを決めつけない自由さがそこにある。
古着を“再構築”する REBUILD by NEEDLES
NEEDLESのもうひとつの重要なプロジェクトが、2010年にスタートした〈REBUILD by NEEDLES〉だ。

古着やデッドストックのアイテムを解体し、再構築することで新しい服として生まれ変わらせる。
これは単なるリメイクではない。
もともと存在していた服の歴史や表情を残しながら、新しいシルエットやデザインへと変えていく。
同じデザインであっても、使用する古着によって一点一点表情が異なる。
大量生産された新品とはまったく違う魅力がそこにはある。
ヴィンテージをただ「昔の服」として終わらせるのではなく、現代のファッションとして再び提示する。
REBUILD by NEEDLESは、清水慶三というデザイナーが長年培ってきたヴィンテージへの知識と、服への愛情が形になったラインだと言えるだろう。
ブルックス ブラザーズとの初コラボで見えたNEEDLESの本質

そんなNEEDLESが今回、アメリカの老舗ブランド〈BROOKS BROTHERS/ブルックス ブラザーズ〉と初のコラボレーションを発表した。
今回のコレクションでは、スポーツコート、トラウザーズ、ボタンダウンシャツ、Vネックセーター、モックネックセーター、ニットタイ、ローファーなど全7型を展開する。2026年9月2日から一部店舗とオンラインで先行販売が予定されている。

しかし、このコラボで注目したいのは「老舗ブランドと人気ブランドが組んだ」という話だけではない。
むしろ今回の組み合わせは、NEEDLESというブランドのルーツを改めて感じさせてくれる。
清水慶三自身、長年ブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツを愛用してきたという。
今回のボタンダウンシャツも、1980年代のブルックス ブラザーズのアーカイブをベースに制作。
ただし、そのまま復刻するのではなく、洗い加工や天日干しによる表情、そしてフロントと袖で異なるサイズのボタンを使用するなど、NEEDLESらしいアレンジが加えられている。
ここにNEEDLESの本質がある。
伝統を壊すのではない。
しかし、そのままでも終わらせない。
古き良きアメリカンスタイルへの敬意を持ちながら、自分自身のフィルターを通して再構築する。
NEEDLESが長年続けてきたことが、今回のブルックス ブラザーズとのコラボレーションにもそのまま表れている。
モヘア、アーガイル、コーデュロイ。すべてがNEEDLESになる

今回のコレクションで特に興味深いのは、NEEDLESらしい要素が随所に散りばめられていることだ。
Vネックセーターは、NEEDLESを象徴するモヘアアイテムをベースに、ブルックス ブラザーズのアーガイルニットから着想を得て再構築。
スポーツコートとトラウザーズには親子コーデュロイを採用し、両ブランドを象徴するモチーフを組み合わせたデザインが施されている。
クラシックなアメリカンスタイル。
ヴィンテージ。
スポーツ。
そしてNEEDLESらしい遊び心。
まさに、NEEDLESがこれまで築き上げてきた世界観が凝縮されたコレクションだ。

なぜNEEDLESは長く愛され続けるのか?
ファッションの世界では、毎年のように新しいブランドが登場する。
一時的に大きな人気を集めるブランドも少なくない。
その中でNEEDLESが長年存在感を維持している理由は、単純に「トラックパンツが流行ったから」ではないと思う。
NEEDLESには、明確な世界観がある。
しかし、その世界観は固定されすぎていない。
アメリカンカジュアルもできる。
スポーツウェアもできる。
ヴィンテージもできる。
クラシックもできる。
コラボレーションもできる。
それでも最終的には、ちゃんとNEEDLESに見える。
これは簡単なようで非常に難しい。
ブランドの歴史、デザイナー自身の経験、そして長年服を見続けてきた感覚。
そのすべてが積み重なって、現在のNEEDLESというブランドができている。
O.L.D.T.P.P (オールドタウンペーパー的ポイント)
NEEDLESは、流行のブランドというよりも、清水慶三という一人のファッションデザイナーの“好きなもの”が長年積み重なってできたブランドなのだと思う。
アメリカの服。
ヴィンテージ。
ワークウェア。
スポーツ。
音楽やストリートカルチャー。
そして、少しの違和感。
普通のアメリカンカジュアルでは物足りない。
普通のジャージでは面白くない。
クラシックな服も、そのまま着るのではなく少し自分らしく着たい。
そんな人にNEEDLESは刺さる。
今回のブルックス ブラザーズとのコラボレーションも、単なる話題性のある別注ではない。
むしろ、NEEDLESというブランドが長年続けてきた、
「過去の名品を尊重しながら、自分たちの視点で新しくする」
という姿勢が最も分かりやすく表現されたコレクションではないだろうか。
流行が変わっても、NEEDLESが持つ独特の空気感は変わらない。
だからこそ、紫色の蝶はこれからもファッションシーンの中で羽ばたき続けるのだろう。
NEEDLES × BROOKS BROTHERS コレクション情報
〈BROOKS BROTHERS × NEEDLES〉の初コラボレーションは、ジャケット、トラウザーズ、ボタンダウンシャツ、ニット、ニットタイ、ローファーなど全7型。
2026年9月2日から一部の「ブルックス ブラザーズ」店舗、公式オンラインストア、NEPENTHES直営店およびオンラインストアで先行販売開始。その後、9月9日から順次取り扱い店舗を拡大予定となっている。詳細は販売元の最新情報を確認してほしい。
ブランド情報
NEEDLES/ニードルズ
デザイナー:清水慶三
設立:1995年
展開:NEPENTHES
NEEDLES × BROOKS BROTHERS 最新情報
新潟でNEEDLESを買うなら。老舗セレクトショップ「MAPS」へ
「NEEDLESの実物を見てみたい」
「トラックパンツを試着してから購入したい」
そんな新潟のファッション好きに紹介したいのが、新潟市中央区・古町エリアに店を構える老舗セレクトショップ、MAPS(マップス)だ。
MAPSは、新潟で長年営業を続けるセレクトショップのひとつ。
〈NEEDLES〉をはじめ、〈Engineered Garments〉や〈South2 West8〉など、NEPENTHES系ブランドも取り扱っている。
公式オンラインストアを見ても、NEEDLESのトラックパンツやトラックジャケット、カーディガン、Tシャツ、小物など、シーズンごとに幅広いアイテムが入荷している。
MAPS SHOP INFORMATION
新潟県新潟市中央区西堀前通4番町735-1
平日:12:00〜18:30
土日祝:11:00〜18:30
※営業時間や取り扱い商品、在庫状況は変更される場合があります。来店前に公式サイト・SNSなどで最新情報をご確認ください。

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